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病院内薬局のメリット・デメリット:薬剤師転職navi


病院内薬局についてTVで討論
先日の事ですが、とある情報番組で町の調剤薬局の乱立と調剤報酬点数の仕組みについて、討論とまではいきませんが意見交換のような場がありました。
専門家の立場として、業界では有名な先生がコメンテーターとして出演されていましたが、薬剤師さんにとっては非常に耳の痛い内容であったのではないかと思いました。

医薬分業について理解のあるコメンテーターの方は、患者に質の良い医療を提供するために必要な点数だと答えるのですが、あまり分かっていない立場の方は否定的な意見でした。

確かに患者目線から見ると、なぜ病院を出てから道を挟んだ薬局に出向かなければならないのか。
病院でお金を払ったのに、また薬局でお金を払わされるのか。
しかも病院で薬をもらう方が安いなんて。
そう思うのも仕方ありません。

これについては、議論が繰り返されているので今後がどうなるかを見ていく必要があるでしょう。
https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/302867/

そこで、今回は多くの患者さんが希望している病院内薬局が、薬剤師にとってどういったメリット・デメリットをもたらすのかを考えてみましょう。



病院内薬局のメリット
病院内薬局のメリットとしてまず挙げられるのは、薬局利用者数の増加でしょう。
現在でも病院内薬局を求める声が多いわけですが、高齢化が急速に進んでいる日本では、これからも高齢者の数はますます増えていきます。
高齢者にとって病院外の薬局に行くのは体の負担にもなりますし、できれば病院内でもらえるに越したことはないでしょう。
また、金額も院外より安くなるので、会計を安く済ませたいと思っている患者さんも病院内薬局を利用すると思います。

そういった事から、利用患者数が増える事で忙しくなるかも知れませんが、多くの経験値を積む事ができるようになるのではないでしょうか。

また、医師との連携が当然取りやすいので、処方箋に疑義があった時も、その照会がスムーズにいきます。
病院内薬局だと院外薬局より患者さんも頼りにする場合が多いので、立場的にも院外の薬局よりは強くなるでしょう。

メリットを見ると患者のニーズに沿っているし、病院内薬局があってもいいような気もしますが、もちろんデメリットもあるのです。



病院内薬局のデメリット
メリットのところで書きましたが、病院内薬局で調剤した場合は、院外の薬局で調剤した場合より支払いが安くなります。
患者さんにとっては非常に嬉しいことなのですが、薬剤師側から見た時はデメリットになり得ます。
価格が下がるという事は、処方箋1枚当たりの単価が下がってしまうという事です。
月1000万円の売り上げがあったとして、処方箋単価5000円の時は処方箋2000枚応需すれば良いですが、処方箋単価が4000円の時は2500枚応需しなければいけなくなります。
同じ金額を売り上げるためには、それだけ多く働かなければいけなくなるという事です。

受ける処方箋枚数が増えれば、薬局に配置する薬剤師数も増やさなければいけません。
そうなると、売り上げはあまり変わっていないけれど人件費が増えてしまう。
結果的に、薬剤師に支払われる報酬が安くなってしまうデメリットが発生してしまうのです。
勤務時間も病院内薬局の場合は夜勤が発生する為に、働きにくくなる方もいるでしょう。

また、病院内薬局を認めてしまうと医薬分業の要である面分業が否定されてしまう事になります。
面の処方が減れば、かかりつけ薬局としての機能も上手く果たせなくなりますし、面処方の為に用意している薬の在庫の管理も非常に厳しいものになるでしょう。
薬剤師的にも面で受けられる方が様々な処方を目にする事ができるので、スキルアップに繋がる事も多いと思います。

病院内薬局に処方が集中すると、患者さん一人一人に対する医療の質が低下するという懸念も考えられるでしょう。



今後どうまとまるか
患者さんからこう病院内薬局を求める声が上がってくるのは、薬剤師の仕事が患者さんにしっかり伝わっていないという問題があるのではないかとも思えます。
薬歴管理・服薬指導も重要な仕事ですが、もっと薬剤師にしかできない仕事が患者さんの見えるところで出来るようになれば、こういった声も減ってくるのではないでしょうか。

薬局・薬剤師の情報というのは病院内での患者さん同士のおしゃべり、いわゆる口コミで広がっていくものです。
地域医療に力を入れてかかりつけ薬局を目指している薬局は患者さんも定着しやすいですし、頼りにもされています。
逆に薬を取って出すだけという薬局は、患者さんにとってありがたみが全くありません。

あなたの薬局はかかりつけ薬局として機能しているでしょうか?
今後の事を考えると、薬剤師として必要とされている職場で働けているのかを見つめ直す必要がありそうです。






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