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薬剤師業務の電子化、メリット・デメリットは?:薬剤師転職navi


薬剤師の世界でも進む電子化の流れ
技術が進歩しあらゆるものが電子化されていく事で、より便利に、省スペースにと変わってきています。
電子薬歴も今では使っていて当然のようになっていますが、紙薬歴が主流だった頃と比べると薬歴を保管する場所も取らないですし、患者さんの服用歴の確認も検索がパパッとできて、かなり便利になっていると思います。
今から紙薬歴に戻しますと言われても、「もう戻れない」という薬剤師さんがほとんどではないでしょうか。
そして、薬剤師の世界での電子化の流れは今でも止まる事もなく動き続けています。
政府からも目標として掲げられているのが、患者情報の電子化です。
どこでもMy病院サービスという構想があるようです。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/iryoujyouhou/dai1/siryou5_1.pdf
そして、その中でもお薬手帳の電子化をする事が重要であるという風に考えられています。

調剤薬局側も数年前からお薬手帳の電子化に取り組んでいるところもあり、大手のチェーン薬局などは電子お薬手帳を自社開発し、既に投入しています。

今後、電子お薬手帳が当たり前のようになってくるかも知れませんが、電子お薬手帳が薬剤師に与える影響はどういったものになるでしょうか?



電子お薬手帳のデメリット
お薬手帳の電子化によって発生するデメリットとして最大のものは、操作ではないでしょうか。
お薬手帳の算定率は、0~4歳と75歳以上の高齢者が高く、全体の大半を占めています。
0~4歳の子どもに関してはお父さんお母さんが電子お薬手帳を操作するので、問題ない事が多いでしょうが、高齢者に関してはどうでしょう。

中高年でもパソコンの扱いができてITに順応できている方もいらっしゃいますが、ほとんどの高齢者の方はそういった操作は不慣れだったり苦手だったりします。
そういった患者さんにとって、お薬手帳の電子化は非常にハードルが高いのです。



誰が患者にIT教育をするのか?
紙のお薬手帳ならば、過去の検索は時間がかかるものの手帳を開けばすぐに飲んでいる薬の情報が目に飛び込んできます。
しかし、電子お薬手帳の場合は操作が上手くできなければ見られないという場合もあるのです。

こういった高齢者の為に、薬剤師さんは電子お薬手帳の使用法をレクチャーしないといけなくなる為、時間を割かれたり、操作説明の為のマニュアルを配布する為に作成したりと仕事が増える事になるでしょう。
こまめに操作していれば分かるようになるかも知れませんが、長期処方が当たり前の現在では、お薬手帳に触れる時間も少ないでしょうし、操作を覚える事ができずに来局のたびに操作を教えなければならないという事になるかも知れません。

またセキュリティに関しても十分に注意をしなければいけなくなります。
紙のお薬手帳の場合は、手帳1冊に1名の情報が収められていますが、サーバー保存型の電子お薬手帳の場合は1つのサーバーに大量の患者情報が収められる事になります。
もし漏洩した場合のリスクは紙のお薬手帳の場合より遥かに大きく、甚大な被害を受ける可能性があるのです。
どこの世界でも電子化によるセキュリティ問題で大きなニュースになっている事を考えると、他人事ではないと思えてきます。

電子お薬手帳に変わる事で、他の薬局での処方実績が見えづらくなる可能性もあります。
紙のお薬手帳ならば、シールで処方履歴を貼っていくので一目瞭然ですが、電子お薬手帳に変わるとQRコードが載っていなければ、他の薬局の処方実績を見る事はできない場合があります。

先にデメリットを挙げましたが、もちろんお薬手帳の電子化によるメリットも大いにあるのです。



電子お薬手帳のメリット
お薬手帳の電子化によるメリットとして、薬剤師さんにとって大きなものはお薬手帳の点数の算定がしやすくなることではないでしょうか。
上の方で、お薬手帳の算定は0?4歳と75歳以上の高齢者がほとんどと書きました。
では、それ以外の世代はというと極端に算定率が下がってしまうのです。
若い世代の人たちは、紙のお薬手帳を持ち歩かない事がほとんどだからです。

東日本大震災が起こった事で一時的にお薬手帳の大事さが世間にも伝わりましたが、それでも算定率はそこまで上がっていません。
しかし、お薬手帳の電子化が進めばこれが大きく変わっていく事になります。



携帯電話・スマホ=お薬手帳
お薬手帳は持ち歩かないけれど、携帯電話・スマートフォンを持ち歩かないという人はほとんどいないからです。
普段から携帯しているものにお薬手帳の機能が付随することで、持ち忘れがなくなりお薬手帳の算定率は高くなることでしょう。

しかし、お薬手帳の点数に関して今でも色々なところで取り上げられる事があります。
お薬手帳もらわなければ何円安くなりますとか、悪意のあるような記事も目にします。
今後、電子お薬手帳に変わって手帳の算定率が上がってくれば、同様に取り上げられることもあるでしょう。
その時に必要性を説明できるかは薬剤師さんの働きにかかっていると思います。

電子お薬手帳は、薬局全体で共通のものではなく、薬局ごとに使っているシステムが異なります。
ですから、患者側から見れば一貫性がないので分かりづらい場合があります。
分かりづらければ、1つのシステムに絞って使う方が良いので、患者さんは使いやすいシステムを使っている薬局、あるいは最初に使い始めたシステムの薬局を利用することになるでしょう。

電子お薬手帳を早く導入しておく、あるいは患者さんにとって操作のしやすい・分かりやすい電子お薬手帳を導入することで、患者さんの囲い込みができるようになる可能性があるでしょう。



薬剤師からの注目度も高い電子お薬手帳
電子お薬手帳に関するアンケートで、薬剤師が電子お薬手帳に興味を持っているか否かという質問では大半の薬剤師さんが電子お薬手帳に興味を持っていたり、導入を進めていると答えたりしています。

それだけ関心を持っている薬剤師さんが多いとなれば、近いうちに電子薬歴のように電子お薬手帳が当たり前という時代もやってくるのかも知れません。

とはいえ、導入は薬局側の意思だけでできる訳ではなく患者さんの理解も必要となってきます。
まだ壁は高いと思いますが、政府としても医療のIT化を進めているので、今後の進展に期待したいと思います。






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