薬剤師の転職・求人支援サイト

薬剤師転職navi空白画像今すぐ30秒で完了!無料で登録する
空白画像
薬局の薬歴未記載・未記入問題:薬剤師転職navi


ツルハHDから、ハックドラッグまで・・・
今年の2月、薬剤師業界を震撼させる大きなニュースが流れました。
それはツルハホールディングスの子会社、くすりの福太郎が薬歴を未記入のまま診療報酬を得ていたというニュースです。薬歴未記載の数は、なんと17万件超。しかも、69店舗中48店舗での薬歴未記入が見つかったという事ですから、薬歴未記入が常態化してしまっていたのではないかと感じられますね。

そしてこの問題はくすりの福太郎だけで終わらず、朝日新聞のスクープによりイオングループ傘下のドラッグストアチェーンであるCFSコーポレーション(ハックドラッグ)にも薬歴未記載があると報じられ、お詫びと自主調査を開始する事態になりました。
http://www.cfs-corp.jp/corp/img/topics_pdf/pdf1_461.pdf

この薬歴未記載問題ですが、こういった大規模チェーン店での不正が発覚したから大きなニュースとなりましたが、掘り起こせば小規模展開の薬局や個人薬局でも薬歴未記載で運営しているところもあるのではないかと思えます。薬歴未記載の抱える問題、それと薬歴未記載の薬局で働く事の危険性は何があるのでしょうか?

一度、このあたりを整理しておきたいと思います。



なぜ、薬歴未記載が起こってしまうのか
薬歴未記載が起こる原因の一つは、薬局で働いている薬剤師の怠慢という捉え方をされてしまうこともあるかも知れません。(事実、そういったニュース報道もありました。)

しかし、薬局で働いている薬剤師さんの多くは、自分に与えられた仕事を責任持って遂行しておられます。
ですから、怠慢が原因であるというケースは実際ほとんどないのではないでしょうか。

では、何故薬歴未記載が起こってしまうのでしょうか?

それは、薬局に勤める薬剤師数の不足です。
薬剤師としての能力が優れていても、一人で人の2倍も3倍もと大量の仕事を処理できるかと言えばそうではないはずです。調剤と投薬のみならば空き時間に薬歴を記入する事もできるでしょうが、空き時間は薬の在庫管理や発注といった雑務をこなさなければいけません。

薬剤師としての役目は『患者さんの生活の質を高める』という事ですが、薬がなくては営業ができなくなってしまうので、薬の在庫管理を優先しなくてはいけないというジレンマもあるでしょう。

そして、「ある程度は覚えていられるし…」という感じで薬歴の記入は後回しにされてしまい、書ききれずにどんどん溜まっていってしまうということも、よく薬剤師さんからお話を伺いします。。

くすりの福太郎は薬剤師の絶対数は不足していないとしながらも、チェーン展開している店舗のうち10店舗を閉店する事を決定しました。薬局に配置する薬剤師数を見直し、改善に当たるという訳です。会社としては利益を追い求めているので、ギリギリの人数で運営していたという事なのでしょう。



薬歴未記載の薬局で働く、危険性・リスク
薬歴未記載が起こっている薬局は、薬局に配置されている薬剤師数の不足が主な原因と前述しました。そういった薬局で働く事は、多くの危険性をはらんでいます。

?まず一つ目の問題、それは患者さんへの健康被害です。
薬歴を何のために記載しているのかを考えれば分かる事ですが、薬歴を記載する理由は個々の患者さんの薬に対する副作用の履歴や併用している薬との相互作用による健康被害を防ぐ為です。 つまり、薬歴を未記載のまま仕事が続けられていると、そういった副作用の確認ができず、ある日患者さんに薬害を起こしてしまう可能性さえあるのです。

薬害を起こしてしまった場合の責任は重大です。
もし患者さんが重篤な被害を被ったりしてしまえば、業務上致死傷罪で起訴されてしまいますし、薬剤師免許の資格停止を命じられてしまいます。その時、処罰の対象になるのは経営者、管理薬剤師さんとそして実際にミスを犯してしまった薬剤師さんになります。管理薬剤師として自分の仕事はちゃんとしていても、経営者からの命令に反論できず薬局内の薬歴の未記載を放置していて問題が起こってしまうと、管理薬剤師さんも同様に処分されてしまいます。

?二つ目の問題は、仕事の負担です。
薬剤師数が足りていないという事は、それだけ一人に対する仕事の負荷が大きいと言えます。肉体的なストレスはもちろん、精神的ストレスもかなりあるでしょう。では、そういった過剰労働に対してどれくらいの報酬が支払われているのでしょうか?

残念ながら、そういった環境で働いていても薬剤師数が充足している薬局で働いている薬剤師さんと大きく給料が変わる事はありません。薬剤師数を絞って得た利益は、現場で働く薬剤師にはなかなか回ってこない事は、否定をしづらい事実の一つかもしれません。

体と心だけが疲れ果てて、対価をもらえないというのはひどすぎだと感じてしまうのもしかたがないこともかもしれません。また疲労が積み重なると集中力も低下してしまうので、大きなミスを引き起こしてしまう原因にもなってしまいます。薬歴未記載の薬局で働くのは、薬剤師として仕事をしていく上で非常にリスクがあるという事がお分かり頂けたかと思います。



薬局選びも、法令順守の観点でしっかりと
こういった薬歴未記載が常態化している薬局に入ってしまわないよう、転職する際は薬局選びも慎重にならなければいけません。しかし、個人ではそういった判断材料も集めにくく、難しいかも知れませんし、正面から聞きづらいことでもあるはずです。

そういった場合は、我々のようなキャリアカウンセラーを利用してください。依頼だけしておけば、あなたが特に調査に時間や労力をかける必要もなく、キャリアコサルタントが材料を集めてきてくれます。入ってしまってから後悔しないよう、あらかじめ予防法を講じておいてくださいね。






転職マニュアル ライフプラン

転職マニュアル 給与について

転職マニュアル 職場について

転職マニュアル 就職・転職・独立

転職マニュアル 退職について

転職マニュアル 業種について

転職マニュアル 業界について

転職マニュアル 働き方について

転職マニュアル 薬学生について



GO TOP↑↑

ホーム採用ご担当者様へ会社概要
利用規約プライバシーポリシーサイトマップ

Copyright © apto co.,ltd. All Rights Reserved.
PC版を見る