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薬剤師不足に終わる日は来るのか? 2015年考察:薬剤師転職navi


薬剤師の人数が飽和すると、何が起きるのか?
薬剤師の数はまだまだ不足していると言われてからもうしばらく経ちますが、今度は「薬剤師の人数は増えすぎているので、薬剤師不足はもう終わる。むしろ、薬剤師は余りだすのではないか。」等という意見も出てきています。

そう言われるのも、薬科大学や薬学部の新設ラッシュにより薬学生が増加していくのではないかという予想が原因にあります。

薬剤師が数的に飽和してしまうと、買い手市場になり転職しようとしても募集も少なくなり、キャリアアップの転職も困難になってしまいます。また募集する側も、雇うならより優秀な薬剤師を選ぼうとするでしょうから、採用の基準も高くなってくると考えるのが普通です。キャリアアップ転職のしやすさも薬剤師のメリットの一つでもあったのですが、転職の難易度が上がってしまえば、人材の流動性は抑えられてしまいます。そうなれば、買い手市場になりますので、その結果として今以上に会社側の力が強まり、現場で働く薬剤師にとって厳しい時代が来るかもしれません。

では、本当に薬剤師は増え続け、もう薬剤師なんていらないなんて日が来るのでしょうか?



薬学部は確かに増設されたが…
確かにここ数年での薬学部新設ラッシュにより、薬学部を受験する学生は増え、薬剤師の予備軍と言われる人数は増えてきました。しかし、薬学部に入った薬学生達が全員薬剤師国家試験を受けるのはというと、実態はどうやら、そういう訳ではなさそうです。

薬学部の受験者数を増やすためには、大学側が気にしている指標の一つに「薬剤師国家試験合格率」があります。大学の薬剤師国家試験合格率は、その大学部の薬学部の信頼度の指標の一つとして見られることが多いのです。ですから、大学側も合格の可能性の高い学生だけを受験させているのが実態なのです。

薬学部が増え、その薬学部に入学しても、卒業前にふるいにかけられて選別されてしまっているというのが本当の実態なのです。かなり厳しく選別している大学もありますし、卒業試験程度くらいのラインしか設けない緩い大学も勿論あります。しかし、どちらにせよ実力のない学生は国家試験までたどり着けないのです。

実際に、薬学部の偏差値は10年前に比べて大きく下がっています。
いわゆるFランク大学(≒偏差値が低い、もしくは偏差値が付かない大学群)と言われるくらいの偏差値しかない学部もあるくらいです。薬学部の学生そのものは確かに増えているのだが、玉石混淆、薬剤師になれる人数は昔と変わらず高いハードルが設けられており、実際に薬剤師になれる人は限られているのです。

こういった事から、薬剤師数が大幅に増える可能性は現実的にはまだまだ低いのではないか、というのが大方の味方です。



他にも薬剤師が飽和しない要因があります。
薬学部や薬科大学が増えた事で、一時的に薬剤師を目指す学生たちが増えたのは事実です。しかし、薬学部の環境変化がそれにブレーキをかけました。そう、薬学部が4年制から6年制に変わったことです。

薬剤師になろうと思った方の中には、

「大学で4年勉強するだけで国家資格を取得でき、医療に関する仕事ができる。」
「4年制だけど一般的な職業と比べ、高めで安定した収入を得ることができる。」

といった理由を持って大学や学部を選んでいた方もいらっしゃいました。
実際、4年制の頃は、学費はやや高めであるものの、それに対するリターンが大きいのが薬学部というものでした。

しかし、6年制になってからはどうでしょうか?
薬剤師自体の給与(ここ数年、薬剤師の平均年収はほとんど変わっていません。)が底上げされた訳ではないのに、学費は2年分余計にかかってしまのです。本気で薬剤師を目指している人にはあまり大きなインパクトはないのかもしれませんが、リスク(学費や期間など)に対して得られるリターンが減ってしまっては、薬剤師になろうと思う人が減ってしまう原因の一つになりえてしまいます。

薬学部新設ラッシュの反動はもう数年前から始まっており、定員割れを起こしている大学がいくつもあるほどです。また、薬学部を受験する学生達も減少してきています。さらに薬剤師国家試験の合格率低下も飽和しない要因の一つなのかも知れません。

コンビニより多い歯医者さんと言われるように、10年ほど前に歯科医師は増えすぎたと言われた時がありました。そこで何が起きたかというと、合格者数の調整です。国家試験の合格ラインというのは非公開です。

ですから、いわゆる”神の手”と言われる行為で操作する事は可能なのです。あくまで推測でしかないのですが、歯科医師国家試験の合格率が2003年に91.4%だったのに対し、2004年に74.2%に下がったのは、いぶかしんでしまいますよね。その後も70%付近で推移し続けています。

薬剤師国家試験も同様に、4年制から6年制に移行した期間に空白の2年間がありました。
その直後の国家試験の合格率は、88.31%でした。しかし、第99回の合格率は60.84%まで落ち込みました。

空白の2年間で薬剤師数の伸びが鈍化したので、合格者数を増やして薬剤師数を調整したと考えるのは単なる邪推なのでしょうか。

薬剤師さんは2年毎に届出をしているはずです。
厚生労働省は、現在薬剤師として働いている人数を把握しているでしょうから、テコ入れはできるとも考えられますね。確証のない話ではありますが、そういった調整は実際に可能なのです。

以上の理由から、薬剤師不足という時代が終わりになってしまう日は、まだまだ少なくとも10年は来ないでしょう。薬学部受験者数の減少が今後も続くのなら、逆にさらに不足してしまう可能性も考えられます。(その時はその時で、きっと国マターで調整が入るのでしょうが。)

届出の話が出ましたが、今年は2年毎の届出の年です。
働いている方は会社の方で一括してやってくれるでしょうが、そうではない方や休職中の方は忘れずに届出をしてくださいね。






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