薬剤師の資格を持っていると様々な働き口があるといわれています。
実際に街のドラッグストアをはじめ、調剤薬局、病院などで働くことも容易にできるでしょう。
このような場所は薬剤師のセオリーといったところで、薬の販売や調剤がメインになってきます。
しかし、薬剤師は薬を扱う現場以外の場面でも活躍の場があります。
薬剤師の資格は本当に強いもので、ありとあらゆるところで働くことができますが、化粧品メーカーでも薬剤師の活躍の場は用意されています。
ご存知の通り化粧品メーカーは、新しい化粧品を生み出すために、研究や開発作業を行っています。
当然素人だけで行うことは不可能ですし、薬剤師だからこそできる仕事内容もあるでしょう。
例えば、化粧品の土台となる成分について研究をするというものもあります。
他には研究のみならず、企画にまで参加することもありますし、品質をしっかりと管理する業務も薬剤師が行うことでしょう。
さらに化粧品の開発には身体への影響を考えたり、それが安全かどうかを見極める必要も出てきます。
最悪の場合、お客様が使用した際に重大な痕が残ってしまうことも考えられ、それを未然に防ぐことも薬剤師の大切な仕事のひとつです。
このように化粧品メーカーでは化粧品メーカーならではの仕事ができるでしょう。
化粧品に慣れ親しんでいる女性にとっては天職になるかもしれません。

化粧品メーカーで薬剤師として働くメリットは多々あります。
まずは女性が圧倒的に多いという点が挙げられます。
これにより性差を意識する必要はありませんし、他の業種以上に昇進もしやすいでしょう。
また化粧品を自分達で作り上げられるというのは、大きなやりがいに繋がりますし、世の女性に対して貢献も可能です。
他には基本的に様々な制度が整えられているため、金銭面や育休などで恩恵を受けられることが多いようです。
化粧品メーカーは女性にとって働きやすい環境が整っていると言えそうです。
逆にデメリットもあり、1000万円近い年収を期待することは厳しいという現実があります。
ただ平均500万円ほどはあるため、好きなことを仕事にしている場合には、それほど大きなデメリットにはなりません。
最後に、人によってはメリットともデメリットともなりえる点に、化粧品メーカーでは薬の調剤をしないということが挙げられます。
薬剤師は一般的には調剤をしますが、化粧品メーカーにいると薬の調剤をする必要はないため、その技術を習得することは困難である一方、調剤以外のスキルを身につけることができます。
メリットとデメリットのトータルで見て、自分にとってやりがいを感じられる職場かどうかを判断すると良いでしょう。