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胃痛への投薬の合理化

患者が胃の不調を訴えて町の内科を受診すると、
実に様々な胃腸薬が処方されているのがわかる。
昨今であれば最も処方されるだろう薬は、ラベプラゾール、ランソプラゾール、エソメプラゾール、オメプラゾールなどであろうか。
これらの薬はプロトンポンプ阻害薬という種類に分類される薬で、胃の壁細胞からH+をくみ出されるのを阻害することによって胃酸が出すぎて胃が荒れるのを防ぐ。
また、少し古い薬で、シメチジン、ファモチジン、ラニチジンといったH2ブロッカーと呼ばれる薬、チキジウムというM3ブロッカーなどがある。
これらの薬も間接的ではあるが胃酸を抑えている。
逆に胃の修復を助ける薬に、レバミピド、スクラルファート、テプレノン、などがある。
他に古典的な胃酸を中和する酸化マグネシウムや炭酸水素ナトリウム、炭酸マグネシウム、沈降炭酸カルシウムなどでてくると思われる。
胃の痛みなどが強い場合はオキセサゼインといった薬で麻酔効果を図るということも考えられるだろう。
少し古い先生でジアスターゼといった消化を助ける薬、
漢方系の芳香薬でケイヒ、ウイキョウ、ニガキ、オウバク、ショウキョウ、ロートエキス、それらを包括した六君子湯、補中益気湯などを処方されることもあるかもしれない。
あるいは胃を動かすのを促進するスルピリド、ドンペリドン、メトクロプラミド、モサプリドこちらを選択することもあるだろう。
めまいなどを伴うならコントミン、トラベルミンとった選択肢も考えられる。
つまりはドクターの使い慣れているものを適宜処方ということが多いのではないか。
では患者別に処方のスマート化を試みてみよう。
例えば患者が高齢である場合を考える。
この場合に第一に配慮するべきは、薬剤性パーキンソン症候群である。
つまり、患者が食欲不振などを訴えているからといって安易にスルピリド、コントミンなどのドパミン受容体遮断薬を投与するべきではないと考えられるのである。
それでは第一選択はどれだろうか。
患者が食欲不振傾向にあるのならば漢方製剤を第一選択としてみてはどうだろうか。
比較的副作用を回避できる漢方薬からのアプローチもありだろう。
無論高齢者は腎機能の低下と整形外科などで芍薬甘草湯などを処方されていることも多いので確認は必須である。
逆に若年者の場合を考えてみよう。
こちらは飲酒やストレスによる胃酸過多が考えられるのでPPIが第一選択かもしれない。
中年の場合でも同様のことがいえるが、こちらはしばしばスキルスやヘリコパクターピロリの感染を見逃すことがあるので改善が見られない場合は漫然投与を続けずに内視鏡検査なども考慮するとよいだろう。

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