MSLはメディカル・サイエンス・リエゾンというもので、似た職種にMRがありますがこれらは別物になります。
MSLもMRも医師などに対して医薬品などの情報提供などを行うのですが、MRはあくまでも営業目的です。
そして実際に承認されて販売可能な医薬品を宣伝するのですが、逆にMSLは医療の質を上げるために様々な有益な情報を医師などに対して提供する役割を担っています。
もちろん承認されている医薬品についての情報提供もしますが、現在開発段階の医薬品についても対象としており、MRとは違った土俵で活躍することになるでしょう。
MSLなどの話をする際にキーオピニオンリーダー（KOL）という単語が出てきますが、これは例えば医薬品の購入などの決定権を持っている医師などを指します。
キーオピニオンリーダーに対する臨床研究に関する支援を行うのもMSLと特徴で、そこにやりがいを感じてMSLを目指そうとする薬剤師も多数存在しています。
医師に対して様々な専門的な情報を提供するということは、当然自分自身の知識量もかなり増すことでしょう。
薬剤師としての、というより、医療に従事する人間として大きな成長が見込めると言えそうです。

MSL（メディカル・サイエンス・リエゾン）は、近年誕生した職種でまだ浸透していないかもしれませんが、すでに多くの薬剤師達が転職活動をしています。
特に薬剤師資格が求められるわけではありませんが、所持しているとかなり有利だといえそうです。
そしてMSL（メディカル・サイエンス・リエゾン）に求められる条件はいくつかあり、そのひとつが英語力でしょう。
外国の方とやり取りをすることも多いですし、論文の多くは英語で書かれていますから、それを読むことができるというのは必須条件でしょう。
また多数のキーオピニオンリーダーなどと触れ合う機会も多いため、コミュニケーション能力はかなり重要視されるかもしれません。
そして対象の分野に関する知識の有無についても問われるかもしれません。
MSLは年収も当然高くて、1000万円を超えることもあるでしょう。
今はまだMSLがそこまで知れ渡っていませんが、今後はもっとメジャーな存在になり、なくてはならない存在となっていくことでしょう。
そういった中で働きたいと考えている人は多数いて、薬剤師の経験を活かして転職している人もいます。