薬剤師として転職したい気持ちがあっても、在職中に次の転職先を探していく場合、いつ頃動き始めたらいいのかと悩む方も多いのではないでしょうか？　効率的に転職活動を乗り切るためには、求人情報が増える時期や転職の進め方を確認しておく必要があります。

転職活動の時期を見極めるためには、退職時期をはっきり決める前から、求人情報に目を通し、転職情報を収集していく方法がオススメです。

一般的に薬剤師の求人が増える時期は、ボーナス直後の7月、12月や決算月となる9月、3月頃と言われています。
求人件数が増えれば、それだけ希望の求人を見つけるチャンスも増えるということです。それは、薬局から病院への転職など、働く環境を大きく変える機会が増えるということでもあります。ぜひ、気になる求人がある場合は、求人が出る時期を見逃さないようにしましょう。ただし、求人が増えるということは、経営拡大などの積極的な理由以外にも、退職者の欠員の場合もあります。「すぐにでも入社してほしい」と考えている企業も多いので、退職の手続きと入社時期の調整は、しっかりと行いましょう。

民法の規定によると、正社員が退職する際は、2週間前までに告知を行うこととされています。しかし、民法による規定以外にも、退職時期を社内規定で定めている企業もあるので、注意が必要です。

そして、退職後の調整や引き継ぎなどの期間も考慮すると、2カ月から3カ月くらい前に退職を伝えるのが一般的と言われています。遅くとも転職する1カ月前までには、現職に退職の意思を伝える必要があります。現職との調整や準備の時間を考慮して、早めにとりかかることで、余裕をもって転職のスケジュールをつくることができます。

退職を告げる時期は、実際に現職の職場環境や任されている業務範囲など、個々の状況を考慮して検討する必要があります。そして、退職後の引き継ぎが必要な場合もあるので、しっかり確認しましょう。

あなたが転職したいと思う時期が、必ずしも上記の時期になるとは限りません。まず、退職する職場の状況をしっかりと見極めたうえで、その時期に向けてスケジュールを組んでいけば効率的な転職活動が進められると思います。

タイミングを見極めるためには、現職の退職理由や転職をする志望動機など、薬剤師として必要な情報をまとめておくことです。良い求人が出たタイミングですぐに応募できるように準備しておけば、在職中の転職活動をスムーズに進めることができます。また、自分が気になっている企業やクリニックの求人が出た時にも、すぐに活動を開始することができるのでおススメです。

いかがでしたか？薬剤師が転職活動を進めるためには、日頃から自分のスキルや経験を棚卸ししておく必要があります。転職に必要な情報をまとめておくことで、すぐに転職活動を始められる準備をしておくべきなのです。また、希望の転職先に巡り合うためには、転職活動を本格化する前から、最近の転職情報を収集することも大事。自分に合った転職のタイミングを見極めるためにも、事前にできることは少しずつ準備を始めていきましょう。