ワークライフバランスを実現するための転職のポイント
仕事と家庭の両立、ワークライフバランスを実現するために、薬剤師が転職する際のポイントは何だと思いますか?ここでは、給与や仕事内容とともに何を大切にすれば、ワークライフバランスを実現できるのかを解説してきます。


◆転職活動をする前にあなたが覚えておくべきこと
まず、転職する理由を明確にしてください。ただ何となく今の職場が嫌だからというのでは、様々な求人案件を見るうちに転職の目的を見失ってしまう、そういった失敗はよくあります。それは転職する際の面接に「なぜ、転職をされたのですか?」という質問にもつながります。ですから気分や思いつきで転職活動を始めるのは、やめましょう。時間が経ったころには、「転職をしなければ、よかった」と思うこともあるでしょう。退職する理由を考えるときには、ノートに思いつく退職理由を全部書き並べてみることをおすすめします。そして、1つずつ「これは、現在の職場で解決が不可能なのか?」と、考えてみましょう。書き出したことで、頭の中が整理し、一番のネックになっている問題がわかるでしょう。

給与だけや条件で会社を選ぶのは注意が必要です。なぜなら、給与が良い分、激務の仕事をする必要があったり、残業が多かったりして、ワークライフバランスとはかけ離れた生活になる可能性があるからです。一番大切なのはあなたが将来どんな薬剤師になりたいかということです。常に新しい知識を習得して、薬剤師の道を極めるというのも良いでしょうし、家庭と仕事をちゃんと両立させられる薬局やドラッグストアに勤めるというのも選択肢の一つになるでしょう。

また、現状の薬局、ドラッグストアへの不満があるものをそのまま他の職場に求めることははやめましょう。世の中にあなたが求めている条件にすべて一致する職場は無いと思ったほうが良いでしょう。今勤務している薬局で達成できない仕事が他の職場に転職したら達成できるという保証はどこにもありません。


◆自分自身のスキルは十分に備わっているか?
自分のスキルの分析も大切になります。今の自分のスキルがそれほど強くない場合には、やはり何かしらの部分をあきらめるという選択も必要です。そういう状態であれば、今の職場で出来る限りの努力をして、スキルを高めてからでも遅くはありません。薬剤師の集まりがある勉強会やセミナーに積極的に参加して、そこで勉強し、さらに人脈を作るのもおすすめです。あなたのスキルや知識を高めて「スキルの高いあなたに仕事をしてほしい」と言ってもらえるような環境を整えておきましょう。

また、転職コンサルタントにすべてを任せるのもやめましょう。コンサルタントはあくまでもあなたのサポート役です。情報収集や転職先との調整や交渉を行ってくれますが、最終的にはあなた自身が自分の責任において、判断をしていかなければなりません。コンサルタント任せの転職活動は決してうまくいくことがありません。


◆転職先が決まる前に退職する必要はない。
転職をしたことのない薬剤師がやってしまいがちな「今の職場を退職してから、転職活動を始める」というものですが、これはおすすめできません。その理由としてはまず、経済的なダメージが大きいことが一つです。退職をして、次の職場が決まらない場合、気持ちが焦って条件が合わない職場であっても応募しなければいけなくなることがあります。もし、どうしてもこの順番に転職をしたいのであれば、6ヶ月間収入が無くても十分に暮らせるお金を用意したいものです。転職活動をして、転職先が決まってから元の会社を退職する流れが良いでしょう。もちろん時と場合によりますので、臨機応変に対応していきたいものです。

いかかがでしょうか?ワークライフバランスを実現させるための転職活動のポイントは、参考になりましたか?あなたが希望した仕事に巡り会えることを願っています。



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