ワークライフバランス事例
ここでは、ある薬剤師にインタビューをして、その実態に迫っています。


前職ではどんな感じでしたか?
前職では、ドラッグストアで働いていましたが、人手不足でした。事前に聞いていた情報と実際の仕事には、非常にギャップが有り驚きました。教育制度が整っているということを聞いていたのですが、入社直後に、地方の店舗に配属されました。OJTとは名ばかりでだたレジ打ちや品出しをする毎日に飽き飽きしてしまいました。地方のため、知り合いや友達もおらず、不規則なシフト制で休日の予定もちゃんと立てることができませんでした。そのため、休日はいつも家でテレビを見たり、ちょっとした日用品の買い物で一日が過ぎていきました。

仕事内容についても薬剤師のあるべき姿とはかけ離れたものでした。調剤業務や地域医療に貢献したいという思いがあったのですが、ただ単純な作業の毎日でした。勤務先のドラッグストアは大通りに面した店舗で、処方箋を持ってくる患者さんは少なかったです。

なんとか状況を変えたいという思いが強くなり、思い切って上司に相談してみましたが、「とにかく無駄な事を考えず、ひたすらミスをしないように仕事をしてほしい。」と言われただけでした。そして、私のモチベーションはがくっと落ちました。それでもなんとか今ある仕事を頑張ろうと思い仕事を頑張りました。

3年たったころ、それでも自分の中に「どうしても、商品を売るだけのドラッグストアは嫌だ。薬剤師としての仕事を全うしたい」と思ったのです。

そして、頭のなかに浮かんだのが「転職」でした。地域医療に貢献できて、休みの予定が建てられる仕事につきたいと思ったのです。この頃からワークライフバランスを意識していきました。


転職サイトで気をつけたことは?
そんな時に転職サイトをいろいろと調べるようになりました。大手は案件が多いだけということを聞いていたので逆に求人案件が少ないけれども親身になってくれるキャリアカウンセラーがいる求人サイトを使うようにしました。

最初に私の現状と、私がしたい薬剤師の理想像を伝えました。そうしたら、キャリアカウンセラーの人が私の条件に合う求人案件はあまり多くないということを教えてくれました。「時間がかかるかもしれないけど、それでいいなら、しっかりと条件に合うものを探します」と言ってくれました。

そして、最終的には、それほど有名ではないけど、地域のかかりつけの薬局として定評のある調剤薬局の求人情報をおしえてくれました。仕事はみなさん熱心にしていて、薬剤に関する情報を社員全員で共有しているシステムに興味を持ち、面接を受けることにしました。私の想いを正直に話し、がんばっていきたいとアピールしました。

その後、見事の採用してもらうことができました。休日の日も決まった曜日に取ることができ、自分で計画を立てられるようになりました。そのため、最近では登山を始めることにしました。スポーツ店に行っていたイベントで友達ができるようになりました。


あなたにとってのワークライフバランスとは?
私にとってワークライフバランスは、ただ、自分の時間が作るだけではないと考えています。仕事をしっかりやり、自分のプライベートの時間もちゃんと確保するということです。そのためには、仕事の生産性を向上させることが必要不可欠となります。仕事のミスを無くすのは当然のことですが、患者さんにちゃんとわかりやすく説明をするということです。また、患者さんがどんな人であるかを考えて、その人一人ひとりに合わせた話し方、説明の仕方が大切だと思っています。

また、プライベートを時間に、薬剤のことを勉強して、仕事に備えることもワークライフバランスを実現することに必要だと思っています。
落ち着いて勉強をできる環境があって、それを仕事に活かすことで仕事に余裕ができるからです。人それぞれワークライフバランスの考え方は違うと思いますが、私の考えはこの通りです。



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